特許取得(特許第7202750号)
災害の発生が迫っている時は、住民の避難を促すためテレビ、メール、防災無線放送などで繰り返し呼びかけます。しかし、なかなか住民の避難行動に繋がりません。その現状を鑑み、効果的手法を考えました。
「命を守る訪問(Life-saving visit)略してL.S.V」です。
平時に、自治体担当職員が被災が予想される世帯を訪問(L.S.V)し、“どんな災害の危険性が大きい”かを事前に伝えます。災害で命を無くさないために避難が必要な場面をあらかじめ家人に周知するためです。
訪問の際には、ツールとして[災害時避難カード]【特許取得】を配布します。
災害の発生が迫っている呼びかけに対し、自分が避難対象の当事者であることを即座に認識していただくためです。避難するのは「あなただよ!」「私だな!」と日頃から、当事者意識を喚起しておくことが大事です。
命を守る訪問(L.S.V)仕組みの流れ
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住民へのL.S.Vの際に[災害時避難カード]を配布します。
平時のうちに被災が予想される世帯を訪問し、[災害時避難カード](該当災害のカードを装着)を配って、玄関壁や下駄箱の上など、毎日、目にする場所に吊り下げていただきます。
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住民へは、災害発生予想時点(避難を指示する場面)で避難指示の情報を流します。
発災予想時点(避難を指示する場面)で『○○地区の○○色カードの方、直ちに避難してください。』との情報を流します。
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住民は、毎日目にする我が家の[災害時避難カード]を思い出し、当事者意識が生まれ、避難行動を起こします。
日頃から[災害時避難カード]を目にすることで、住民の当事者意識が喚起され、確実な避難を促せます。
災害時避難カードについて
平時のうちに、被災予想の世帯を訪問し、[災害時避難カード]を配布します。
カードの種別は、土砂災害、洪水・浸水災害、津波、放射能災害、その他の災害の5種です。
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[災害時避難カード]
カード表面の白帯には、災害ごとの避難場所を記載します。
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レッドカード
降雨や地震で土砂災害が起きる可能性大の家
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ブルーカード
大雨や川の氾濫で水害に見舞われる可能性大の家
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グリーンカード
想定津波の到達深水高より建物標高の低い家など
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紫カード
原子力発電所の事故で放射能漏れが生じた時避難する家
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オレンジカード
大雪・倒壊被害ほか
※それぞれのカードは、ラックから着脱可能です。
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自治体名、担当部署名、電話番号はあらかじめ印字し、配布時に設置年月日および訪問調査員名を記入します。
カードの外し方
表面からカードを水平に上にずらします。
カードをずらしたまま、裏面にある穴に指を差し入れて、優しく押し出します。
カードが浮いたら指でつまんで、斜めにゆっくりと引き出します。
カードの入れ方
表面から、カードを斜め上に優しく差し込みます。
カードを水平にして、止まるところまで差し込みます。
次に、下のすき間に差し込みます。しっかりはまって外れないことを確認します。
L.S.V導入のためのガイドラインを用意しています
命を守る訪問(L.S.V)の取組み手順を、ステップごとに示した例文(モデル)をご用意しております。 また、それぞれの災害ごとのカードについて、配布目安(基準)を作成するためのガイド(例)もご準備しております。お申込み頂きましたら別途ご案内いたします。
ご担当者の方々へのお手伝い、応援と考えております。
お申込みは下記アンケートをFAXで、または、お問合せフォームからお願いします。
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防災アドバイザー(防災士・防災管理点検資格者)
鳥取県西部防災支援センター
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