代表ごあいさつ
地域・職域の防災への支援を新たな柱に
昭和38年、先代の創業者 上田 清が消火器の販売を初めて以来、鳥取県西部地区を中心に消防防災設備の設計、施工、保守及び防災物品の販売を通じて、地域社会に着実な貢献を続けて参りました。
平成9年8月には、「株式会社上田商事」として法人成りを果たし、一級建築士事務所の開設、建築工事業、電気工事業ならびに消防施設工事業の許可を拝受し、業態を多角的かつより強固なものへと変貌させることができました。
昨今の目まぐるしい技術革新や法令改正の中、より高度な技術を身に着け、よりタイムリーで確実な情報を収集して、安全で快適な社会環境づくりのお手伝いをして行きたいと考えております。
企業であれ、組織であれ、もちろん個人であればなおさら、身体、生命の安全を守り財産の保全をはかるのは、営みの最も大切なものの一つであります。
火災や地震などの災害が、我々に強いてきた様々な不幸を未然に防ぐとともに、起きた災害をいかにして小さい被害で食い止めるかということが求められます。
ここ近年、際だって増加している極端な気象現象による幾多の災害、大雨、洪水、土砂崩れ、大雪、竜巻、強風、雹などが我々の社会生活、農業等の生産活動に大きなダメージを与えています。加えて世界でも比類ない原子力災害も我々は経験しました。未だにそれからの復帰、復興は果たせていません。
さらには、まさに今日現在も九州霧島の新燃岳の火山噴火は続いています。なんと災害の多いことでしょう。自然災害の無慈悲さ、人災の愚かしさの中に日本国は生活を営み、命をつないでいます。だからこそ防災、減災の取り組みが待ったなしの急務の課題として我々に迫っているのです。
消防防災業を標榜し事業活動を行なってまいりましたが、振り返って見ますとほぼ全てが、火災に限った取組みだったように思います。
消防防災機器・設備の設計、施工、保守や販売を通して、社会の中の防災という部分の一翼を担って来たように思い込んでまいりましたが、その実はとても間口の狭い「火災」という災害だけをターゲットにした営みであったのかもしれません。
「防災」を標榜するのであれば、もう少し真摯に「火災」以外の種々の災害にも目を向けて、防災業を営む者として、間口をもっと広くして社会に貢献できることを目指さなくてならないと考えるようになりましました。地域社会への貢献を防災という切り口で、組織作り、運営などソフト面でのレクチャーやアドバイスをさせて頂き、加えて防災、減災に資する物品のご案内並びに提供といったハード面でもお手伝いができれば幸いと考えております。
これよりは、これまでの事業展開に加え、地域や職域の中で火災のみならず種々の災害に取り組まれる方々への支援を業務の新たな柱にし、半世紀に亘って積み重ねてきた情報、知見そして経験を活かし、より具体的で現実的な備えの構築実現に貢献して参りたいと思っております。
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株式会社 上田商事
代表取締役
上田 嘉夫
Yoshio Ueda